狂犬病が猛威

日本では撲滅から半世紀。 依然、発生・死亡者増が続くタイで、危険信号!

今年のえとは戌。

バンコク都内ではコンビニやスーパーの店先でごろりと寝そべる犬たち。

一見、平和な光景だが、触れるのはご法度。

ご存知の通り、タイは撲滅した日本とは違い、狂犬病の発生国。

タイ保険省疾病予防局のスワンチャイ局長は「タイ国内で断続的に狂犬病感染者が発見されている極めて不安な状況だ」と警鐘を鳴らす。

同省畜産局によれば、年初から2カ月間で狂犬病によって3人が死亡。

犬、猫、牛など動物の感染は226匹に及んでいる。

これは、前年同期比の約2倍で、そのうち9割が犬だという。

感染した動物の報告は、東北部のローイエット、スリン、ヤソートーン、カーラシン、アムナットチャルーン県で多く、バンコク郊外や周辺県でも報告があり、感染危険の高いエリアに指定されている。

主な理由は、飼い犬の予防ワクチンの未接種や外で飼うことで、他の動物との接触による感染が多いという。

SNS上では、犬の飼い主が、「自宅で飼う犬がネズミを噛み、その後、数日中に(犬が)狂犬病を発症し、死んだ」と投稿し、話題となった。

こうした事態を受け、同省疾病局も狂犬病ワクチンの接種をするよう呼びかけるほか、猫やハムスターなど、自宅内で飼うペットに関しても噛まれた場合はすぐに病院で受診するよう指導する。

ペットを家族同様に飼う人も多いだろう。

大事な家族である以上、定期的な診察とワクチンの効果的な接種を心がけたい。

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