道路の真ん中で立ち往生した一台の乗用車。
その車を手助けしようとした警官の大きな迷惑とは…

善意のつもりでしたことが、ちょっとした勘違いで迷惑になってしまう。日常生活の中でありがちなことが東北部のコンケーンでは、警官がらみの「迷惑となった善意」で話題になっている。

ことの成り行きはというと…ある日、コンケーン市の交通警察隊のワラタット中尉が、道路の真ん中で乗用車が立ち往生しているという通報を受けて現場へ急行。運転手の女性に事情を聞いたところ、ガス欠で車が動かなくなってしまったとのこと。立ち往生のせいで道路は渋滞。

「これはなんとかしなければ」と思い立った中尉は、近くのガソリンスタンドへ行き、自分のポケットマネーでペットボトルに入れた燃料を買ってきて給油。この思いやり溢れる善行の一部終始は映像でも記録され、PR活動の一環として署の公式Facebookにも投稿されることに。一件落着!!と思いきや、そうはいかなかった。

署がFacebookに投稿した映像を見たネット民が中尉の大きなミスを発見。女性の車に給油したのはなんと「軽油」だったのだ。中尉が普段乗っているのはディーゼルエンジンのピックアップ。どうやらいつもの習慣で、軽油を買ってガソリンエンジンの乗用車にそれを入れてしまったようだ。

案の定、女性の乗用車は軽油を給油後しばらく走ると走行不能に。エンジン修理、燃料の総入れ替え、燃料タンクの清掃と大事になった。この件について中尉は、「トラブルを早急に解決するためだったが、確かに軽率だった」と自分の非を認めて謝罪。車の修理代は署が負担することになった。

時には善意も迷惑となることがあるものだ。

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