情熱酒場 寅次郎
〜年忘れの幸せ〜【美食倶楽部】

年忘れの幸せ
お疲れ様をねぎらう
年忘れの幸せに満ちた空間

コロナ禍に振り回されてきたこの数年、年末の定番行事だった「忘年会」から久しく遠ざかっていたような気がする。その1年間の仲間の労をねぎらい、苦労したことを忘れて新たな1年へ向かおう。

そんな趣旨で人が集まり、食事やお酒を飲み交わす会合が、この暮れにこそ戻ってくる気配がしている。そんな忘年会のルーツを調べてみると実に面白い。

古くは鎌倉時代に貴族や武士たちが開いた「年忘れ」という会が起源だという説もあるが、庶民の間に広まったのは明治時代以降。“年忘れ宴会”という名目のもとで、官僚や学生が中心となって広めていったという。

官僚が冬のボーナスで飲み会を開催したり、年末に里帰りしなかった学生が宴会を開いて盛り上がったわけだ。名著「我輩は猫である」にも忘年会という言葉がさりげなく出てくるくらいだから、一般庶民にもすでに定着していたのだろう。

年末に里帰りしない人たちといえば、年末年始をバンコクで過ごす日本人にも当てはまる。異国の地で一年を無事に過ごせたことを祝い、憂き一年を忘れるために会合を持つ。

日本には多くの独自文化があるが、忘年会もその一つ。目的が曖昧だという理由で欧米では浸透しない習慣らしいが、曖昧さの良い加減を美徳の一つに持つ日本独自の文化だなんて考えてみると、このバンコクに住む私たちにとっても、より意味のある会になるのではないだろうか。

バンコクには、幸いなことに忘年会にうってつけの会場がある。
「寅次郎」は毎年、このシーズンになると過ぎ行く1年の“お疲れ様”をねぎらおうという人たちの思いに応えてくれる。

美味しい料理とお酒に、同店ならではの気が利いたもてなし。
この暮れにこそ、忘年会という名の下で、来る年に向け「寅次郎」で年忘れの幸せに満ちた時間を過ごしてみたい。

「情熱酒場 寅次郎　スクンビット39店」詳細情報

「情熱酒場 寅次郎　スクンビット26 日本街店」詳細情報