マスクのうっかり忘れにご用心!

手洗い・消毒・マスクはコロナ禍における“三種の神器”。 バンコク都のマスク着用条例、まさかの違反者第1号は…

タイ首相、マスク未着用で罰金−−。

4月26日午後、こんな見出しのニュースが海外メディアを駆け抜けた。

このタイ首相とはもちろん、第29代タイ王国首相であるプラユット・チャンオチャ氏(67)のこと。

新型コロナの第3波が猛威を振るうバンコク都では26日より公共の場でのマスク着用を義務付けているが、こともあろうか規制強化の初日に、国民の手本となるべき同首相が初の違反者になってしまったのだ。

報道によれば、首相は同日午前に首相府で行われたワクチン供給に関する会議に参加。

政府の取り組みをアピールしようと自身の後ろ姿が写った会議中の写真をSNSに投稿したところ物言いがついたという。

同会議にはスパッタナポン副首相、アーコム財務大臣らも出席していたが、未着用者は首相ただひとり。

誰も注意しなかったのかは明らかにされていない。

国民の猛バッシングを浴びた首相は自らに都庁に指示を仰ぎ、管轄の警察署に罰金6,000Bを即納した上で「皆もルールを理解し正しい行動を」と反省の色を見せた。

折しも翌27日に「薬物法」「救急医療法」など感染対策に関する31の権限を首相へ一元化する趣旨の発表を控えており、早急な幕引きを狙った感は否めないだろう。

とはいえ、決して他人事ではない。

29日現在、全国77県中73県で同様の規制を敷き、違反者には初回6,000B、2回目は1万2,000B、3回目以降は2万Bが科される。

これには2名以上での私有車乗車時も含まれ、“アゴマスク”は即アウト。

警察官による取締り、そして通報も対象となる。

マスク着用は感染防御と他者への思いやりに他ならないが、長引く状況に“つい気の緩み”はないか見直しておきたいものだ。

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