タイの電子マネー
タイ政府が2015年から取り組んできた「国家電子決済マスタープラン(National e-Payment Master Plan)」。その成果はコロナ禍での「ソーシャルディズタンス(社会的距離)」の機運もあいまって、現金使用率の急激な減少とともに急速に現れてきたと言えるでしょう。
現在、電子決済はタイ中央銀行の管理下にあり、主に8種類のサービス形態があります。
- 電子マネー
- モバイル決済
- EDC・EFTPOS(クレジットカードやデビットカードの決済端末機・システム)
- オンライン決済
- ATMカード
- デビットカード
- クレジットカード
- ATM(現金自動預け払い機)
タイにおける電子決済額は年々確実に増えています。2017年には339兆3,940億Bだったのが、2021年には459兆3,740億Bまで成長しました。電子決済取引件数だと2017年には41億9986万7千件だったのが、2021年には206億6032万3千件にも伸びています。
このような状況の中で普段の生活に密着している電子決済といえば、やはり電子マネーとモバイル決済です。タイの小売業界最大手となるセントラルグループの傘化で、スーパーマーケットのTopsとコンビニのFamily Martでは電子決済率は60%まで昇っています。2023年中には消費者全体の電子決済の利用率が、80%になるのではないかと言われているほどです。今や日常生活の中で欠かせない「PromptPay」などを中心に紹介します。
タイ・バンコクで主流の電子マネー&モバイル決済5選
タイで主流となっている電子マネー&モバイル決済サービスから、よく使われているものを5種類ピックアップ。
利用シーンなどから自分が使いやすいものを選んで、日常生活の中で活用しましょう。
Promptpay
タイ政府が推奨する電子決済システムで、QRコード決済とモバイルバンキングの両方に対応しています。個人で利用する場合は電話番号または身分証明書の番号が必要で、法人の場合は納税社番号(13桁)を登録してください。店頭にあるQRコードで支払いをしたり、口座番号が分からなくても、相手の携帯電話の番号だけで送金ができます。
国内送金手数料の安さも魅力で、個人であれば5,000バーツまでは手数料が無料。法人は100,000バーツ以下であれば10バーツの手数料です。
電話 | 02-283-6548 |
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TrueMoney Wallet
タイ財閥の「CPグループ」が運営しているキャッシュレス決済アプリ。Trueの支払いはもちろん、セブンイレブンやファミリーマートなどのチェーン店にも導入されているので、タイ全土で使える便利な電子マネーです。最近ではフードコートなどでも利用できる店舗が増えているので注目されています。
外国人でもパスポート番号と携帯電話番号を登録するだけで利用可能です。プリペイドタイプのSIMカードでも登録することができます。
電話 | 1240(コールセンター) |
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WEBサイト | https://www.truemoney.com/ |
日本国内では「PayPay」との連携を開始!
タイ在住の日本人やタイ人の観光客が日本を訪れた際にとても便利です。日本国内の「PayPay」加盟店に設置されているQRコードから、「TrueMoney Wallet」で飲食や買物はもちろん、宿泊費などの決済が可能となりました。全国に展開するチェーン店からクレジットカードで決済できない個人経営の店舗まで、電子マネーを幅広く利用することができます。
BluePay Thailand
スマホで支払いができるアプリの「BluePay」。支払いや送金、映画のチケット予約が可能です。加盟店のクーポンや特別優待もあります。
電話 | 02-033-0080 |
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WEBサイト | https://th.mart.blue/th |