8月12日、東部チョンブリー県の警察寮で士官階級の警官である母と娘2人の3人がトイレの中で倒れているところを発見され、心肺蘇生を行うも全員の死亡が確認された。
遺体発見者である娘の友人によると、娘と会う約束があって寮に入ってみたところ、トイレの中から化合物の臭いが充満していて、倒れている3人を発見してレスキュー隊に連絡したという。母と娘の関係は良好で、自殺する動機はなく「考えられない」と話した。現場ではトイレの詰まりに使われる苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)が使われた痕跡があり、遺体にも中毒症状があらわれていることから、苛性ソーダが死亡の原因ではないかと推測されている。
専門家によると、苛性ソーダの蒸気のみでは肌の不快等の原因になるものの、死因になることはないとのこと。しかし、漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が含まれるバスルームクリーナー等との併用により毒性のある塩素ガスが発生し、換気がよくない場所にいると中毒症状が発症する可能性があるという。正確な死因については調査を進めている。(8月12日=タイPBS)