自らSNSへ投稿するもブーメラン。 県民から総スカンで「追放」
SNS上にアップされたある家族の問題動画をきっかけに、その一家が住むラヨーン県の住民らが、「一家を県外へ追放する」といきり立ち、騒ぎとなっている。事の発端は、渦中の家族の息子が、駐車違反を警察に咎められ、その後、駆けつけた両親ともに“キレている”動画がSNSに掲載されたことに遡る。
後日、警察は動画を証拠に家族を事情聴取するも、一家の息子が「誰も暴行はしていない」と無実を主張。
逮捕された母親のハタイラット容疑者も、「私はタマサート大学の法学部出身でこの映像では罪にならない」と否認。
署内で騒ぎ立て、その一部始終を第三者が撮影し、SNS上に掲載したことで、さらに騒ぎはエスカレート。
ネット上では、「キレやすい家族」と題して批判が殺到。
その後、次々に一家の経歴がネット住民によって暴かれ始め、母親が大学を出ていないことに加え、過去にも同様の事件を起こしていることが判明した。
それを引き金に、「県民としての総意」として、一家を県外へ追放する動きにまで発展。
連日、ネット上でこの一家への批判・中傷が書き込まれていく。
困り果てた一家は、警察署に出頭し、すべてを謝罪。
「確かに暴行しました。
反省しますので、ラヨーン県に住まわせてください」とメディアに向かって嘆願した。
ちなみに、タイの駐車違反の罰金は200〜500バーツ。
警察は「法律に則り罰せられるでしょう」とコメント。
キレた代償は大きい。