EECで「育て、技術者!」

企業の垣根を越えた「技術教育アカデミー」開校へ

チャチューンサオ、チョンブリー、ラヨーンの3県にまたがる「東部経済回廊(EEC)」の計画発表から早2年。高速鉄道、インフラ整備、投資促進など数々の注目を集める同計画のひとつであり、タイ発展の鍵を握る「技術教育アカデミー(Sumipol Institute of Manufacturing Technology)」の開校が、来年第2四半期に迫ってきた。

労働署・職能開発局、教育省・職業教育委員会事務局、工業省・工業振興局といった行政機関と民間企業を含めた14機関の共同事業であり、タイ政府が掲げる「タイランド4.0」を担う、専門技術者の育成を目指すという。同事業を牽引する、タイ製造業界の大手商社「Sumipol」の代表取締役社長・チラパン・ウンラパトーン氏は、「工作機械をはじめとした、製造現場に関わる製品を多数扱う弊社が培ってきた30年のノウハウを、タイ発展のために役立てたい。関係企業の方々にはぜひご活用頂きたいですし、将来的には職業学校として幅広く利用できるようにしたい」と本誌に意気込みを語った。

開校場所は、EECの中心地・ラヨーン県アマタシティ工業団地入り口。1万平米を超える敷地に、工作機械を揃えた大小さまざまなワークショップ、多種多様な測定・品質管理を実演する寸法測定機器のデモンストレーション室、視聴覚教材などを備えた300名を収容する大型セミナー室、多岐に渡る実技研修を行うトレーニングルームなど、最新技術を擁した環境を提供。自社の機械を同施設に持ち込み、実技研修を行うことも可能だという。「アカデミー内の機械や設備は弊社の供給、並びに日本を含めました世界のトップメーカー様のご協力により成り立っています。ご興味のある方は、ぜひ弊社までお問い合わせください」と、同氏は協力を仰いだ。

人材不足が囁かれるタイだが、是が非でも脱却したい“中進国の罠”に向け、求められているのは質だ。同アカデミーから輩出される高度人材が、タイに新たなイノベーションをもたらすに違いない。

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