タイの年末年始

ディスティネーションのトレンドとなるか

世界中から100万人以上が訪れるというニューヨーク・タイムズスクエアを筆頭に、パリやロンドン、ドバイといった大都市で行われる盛大なカウントダウンイベント。バンコクも然り。特に今年は、例年に増して華やかなイベントになるだろうと、世間を賑わせている。

今年11月にオープンしたタイ最大規模の商業施設「ICONSIAM」は、タイ国政府観光庁(TAT)と共に1億バーツ(約3.4億円)の予算を投じ、12月31日の夜6時から「Amazing Thailand Countdown 2019」と称したイベントを開催。チャオプラヤー川沿いで打ち上げる華々しい花火の他、今年ユネスコ無形文化遺産に登録されたタイの仮面舞踊劇「コーン」のショーも披露し、当日だけでも約20万人の来場客を見込んでいる。なお、同イベントは毎年各地域で催され、今年は「ICONSIAM」の他、ナコーンパノムやチェンライなど、計5つの地域で行われるという。

この他、「セントラルワールド」はAISと共催で、4億バーツ(約13.7億円)以上をかけて国内全32店舗でカウントダウンイベントを開催。「エンポリアム」「エムクオーティエ」ではTATとの共催により、BNK48のコンサートを筆頭に、クリスマスからカウントダウンに向けてさまざまなイベントを行う予定だ。もちろん、毎年15万人以上もの来場客で賑わう「アジアティーク・ザ・リバーフロント」のカウントダウンイベントも健在だ。

TATのユッタサック総裁によると、29日〜2019年1月1日の間にタイを訪問する外国人観光客の数は推定約52万人で、昨年の同時期と比べると9%の増加となる見込み。また、観光収入は173億7,000万バーツ(約595億円)で、昨年同期比8%の増加が予想されている。

来年、タイは経済が上向くと言われている「金豚年」を迎え、総選挙の実施により、多くの国民が景気回復を期待している。大晦日の夜空に舞い上がる花火同様、タイ経済が百花繚乱となることを祈りたい。

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