ジュゴンが死んだ

海洋プラが生態系に与える影響は大きい
「絶滅させる」も「保護する」も全ては人間次第

17日、南部トラン県で保護されていたジュゴンの赤ちゃんが死んだ。
海洋・沿岸資源局によると、このジュゴンは生後8か月で、4月にタイ南部クラビー県の海岸で乗り上げていたところを保護され、「マーリアム」と名付けられた。

その後、餌を食べる動画などが公開され、国内外で人気者となった。ところが、マーリアムは最近になって健康状態が悪化し、17日未明に死んだ。解剖の結果、海洋プラスチックごみによる腸の炎症から感染症を引き起こしたことが原因と判明。これにより、世界的な問題となっている海洋プラが生態系に与える影響の深刻さについて改めて浮き彫りとなった。

カセートサート大学水産学部のトーン副学部長は、自身のFacebookに「マーリアムの死は、海洋プラで死んだ国際保護動物で2頭目。海洋プラに対する問題意識がさらに高まるだろう」とコメント。国際資源保護連合(IUCN)によると、ジュゴンは危急種として世界的保護動物。タイ南部には、推定約250頭が確認され、多くがトラン県の海域に生息し、2013年には110〜125頭が確認されていた。これまで、同県近辺の住民らはジュゴンの保護活動を展開。最近では少しずつだが頭数が増えているという。

マーリアムの亡骸は、今回の教訓を残す意味でプーケット県の水族館で剥製として展示されるそうだ。絶滅させるのも、保護するのも、全ては人の手に委ねられているという矛盾を考える良い機会かもしれない。

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