8月21日、タイ疾病予防局が国内で「エムポックス(サル痘)」のクレード1B型に感染した疑いの旅行者が報告されたと発表した。国内ではクレード1B型の最初の感染となる可能性が高いという。
トンチャイ局長の発表によると、感染の疑いがある旅行者はコンゴ民主共和国から中東を経由して8月14日にタイに入国した欧州人男性。15日にエムポックスとみられる症状を発症しタイの病院で検査を受けた。クレード2型は陰性だったものの、エムポックスウイルスに感染していることが判明。現在、2回目の検査を行っており、クレード1B型に感染しているかどうかの確定情報は23日に発表できる予定とのこと。
同局は感染者の男性と飛行機内で接触した43人に関しても、21日間の経過観察を行っているという。
死亡率が比較的低いクレード2型と違い、コンゴなどでは死亡率が10%程度のクレード1型の感染拡大していることから、世界保健機関(WHO)がクレード1型に対して国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)を宣言している。
(8月21日=タイPBS)
https://www.thaipbs.or.th/news/content/343319