2000年に開通したBTS(通称スカイトレイン)は、バンコクの街なかを走る高架鉄道システムです。
サイアム駅を中心にシーロム線とスクンビット線の2路線が運行され、運行時間は早朝5時から24時頃まで。。
ラッシュ時には約3分間隔で走っています。
バンコクの路線図
空港から都内まではARL(エアポート・レイルリンク)が、中心部ではBTS(高架鉄道)とMRT(地下鉄・高架鉄道)が主要エリアを走るバンコク。2018年にBTSスクンビット線の4駅が開業した他、2019年9月にはMRTのフアランポーン〜ラックソーン駅間が開通予定。郊外に向け、延伸を続けています。
BTS(高架鉄道)
2000年に開通したBTS(通称スカイトレイン)は、バンコクの街なかを走る高架鉄道システムです。
サイアム駅を中心にシーロム線とスクンビット線の2路線が運行され、運行時間は早朝5時から24時頃まで。
ラッシュ時には約3分間隔で走っています。
BTSの路線について
シーロム線
ナショナルスタジアム駅〜バンワー駅間を結び、中心部から南へと延びる路線です。
途中のサパーンタクシン駅では定期船「チャオプラヤー・エクスプレス・ボート」が発着するサトーン船着場と、サラデーン駅ではMRTシーロム駅に接続しています。
また、チョンノンシー駅からはBRT(バス高速輸送システム)への乗り換えが可能です。
スクンビット線
アソーク、プロンポン、トンロー、エカマイといった在タイ日本人が多く暮らすスクンビットエリアを網羅する路線です。
南東から北へと延び、2020年6月には新たにカセサート大学駅以北の4駅が開業。
バンコク郊外に向けて延伸を続けています。
パヤタイ駅でARL(エアポート・レイルリンク)に、アソーク駅とモーチット駅でMRTに接続しています。
BTSのチケットの種類
シングルジャーニー
運賃は16〜44Bで、距離によって異なります。
利用ごとに自動券売機または窓口で購入し、購入当日のみ利用可能。
改札をくぐる際は「TAP HERE」とのマークにカードを当て、改札を出るときに回収されます。
ワンデイ
MRT
正式名称はMRT(Mass Rapid Transit)。
2004年に開通した首都圏を走る地下鉄「ブルーライン」と、2016年に開通した北部の高速鉄道「パープルライン」の2路線が運行されています。
運行時間は朝6時から24時頃まで(パープルラインの平日は5時半〜)
MRTの路線について
ブルーライン(地下鉄)
2004年、北のタオプーン駅と南はタイ国有鉄道の起点・バンコク駅(フアランポーン駅)に接続するMRTフアランポーン駅までが開通。延伸工事が行われ、2020年よりバンコク初となる環状運転を開始しました。シーロム駅・スクンビット駅・チャトチャック駅でBTSに接続する他、タオプーン駅でMRTパープルラインに乗り換え可能。運賃は14〜42B。
パープルライン(高架鉄道)
バンコク北郊のタオプーン駅〜クローンバンパイ駅間を結ぶ高架鉄道。2017年にブルーラインのバンスー駅〜タオプーン駅間が開通し、2026年にはタオプーン駅からクルナイ駅までの各駅が開業予定。運賃は17〜42B。各駅の構内に公衆トイレを完備しています。
MRTのチケットの種類
シングル・ジャーニー・トークン
自動販売機または窓口で購入できる、コイン型のトークン。改札機のセンサー一部分にかざして入場します。改札を出る時は、改札機のトークン受け入れ口に投入します(子ども及び高齢者用は窓口のみで購入可)
MRTカード/MRT Plusカード
BTSの「ラビットカード」と同様のIC型乗車券で、一般・学生(23歳以下)・子ども・シニア用(60歳以上)の4種類があります。
子どもとシニア用は半額、学生用は10%割引が適用。
いずれも各駅の窓口で購入できますが、誤ったカードの使用は最大20倍の運賃が課されるので注意しましょう。
初回購入金額は180B(発行手数料30BB、チャージ100B、デポジット50B)。
チャージは100〜2,000Bの範囲で、100B単位ごとに駅の窓口でできます。
2020年8月より、新規発行・初回チャージには身分証(パスポート)、電話番号またはメールアドレスの登録が必須になっています。
子ども料金
身長91〜120cmの子どもには、子ども料金(およそ半額)が適用されます。また、14歳未満及び90cm以下の子どもは無料。駅構内にある身長の目安表でチェックしてみましょう。
便利なMRTスマホアプリ
MRTブルーラインおよびパープルラインの乗り換え案内、駅の出口や周辺のランドマーク、所要時間や終電時刻を検索可能。
電車利用のポイント&注意
BTSの自動販売機はコインが必要
BTSの自動販売機で1回券を購入する場合、基本的には硬貨しか使用できません。紙幣は窓口で両替可能。一部のタッチパネル式販売機では20、50、100B紙幣が使用できます。MRTは窓口で購入できるほか、自動販売機では100Bまでの紙幣も使用可能です。なお、2020年7月時点では、BTSとMRTで相互利用できるプリペイドカードはありません。
公衆トイレの有無
BTS・MRT各駅の構内には乗客用の公衆トイレが設置されていないので、乗車前に済ませるなど注意が必要です(MRTパープルライン各駅を除く)。ただし、従業員用を借りられる場合もあるので、困ったときは窓口や警備員に聞いてみましょう。
大きな荷物やベビーカーの場合
駅員に頼めば、改札脇のゲートを開けてもらえます。改札は狭いので、妊婦さんや小さな子ども連れ、大きな荷物を持っている時には利用しましょう。なお、BTSでは改札通過後に手荷物検査が、MRTでは金属探知ゲートが設置されているので、係員の指示に従いましょう。
席の譲り合い
日本と同様にお年寄りや妊婦、小さな子どもには席を譲るのがマナー。背もたれに優先ステッカーが貼ってある席もあります。また、タイではお坊さんは女性に触れてはいけないため、一番端の席に座るのが一般的です。
駅・電車内での禁止事項
- 飲食(メトロモールを除く)
- 喫煙
- 利用者の迷惑になる撮影
- 座り込み
- ペット(介助犬を除く)、臭いのきつい食品、危険物・可燃物の持ち込み
駅のエレベーター
MRTには全駅エレベーターが設置されていますが、故障中で利用できないことが多いです。BTSの駅では、順次設置工事が行われています。また、係員を呼んで操作してもらわないと、使用できないエレベーターもあります。