7月7日、東北部マハーサーラカーム県保健省事務所が同県内における肝吸虫の感染スクリーニング検査の結果を発表した。そのなかで、マハーサーラカーム大学の2026年度の新入生12,733人を対象とした検査では、そのうちの33%にあたる4,233人もの学生から肝吸虫の感染が確認された。
また、同県ラーチャパット・マハーサーラカーム大学の新入生1,922人を対象とした同様の検査でも、19%にあたる380人が肝吸虫に感染していることが判明した。
この深刻な事態を受けて、マハーサーラカーム県知事は関連当局に対し、迅速な問題解決のための対策を講じるよう指示。背景には、ソムタムなどの東北部郷土料理によく使われる、淡水魚を醗酵させた調味料「プラーラー」が食品・医薬品委員会(FDA)の検査を通過していないものであるか、あるいは肝吸虫の卵が混入した十分に加熱していない生のプラーラーである可能性が指摘されている。
さらに、両大学に在籍するすべての学生や職員を含む総勢5万人以上が肝吸虫の感染リスクに晒されているとして、全員を対象としたスクリーニング検査が実施される予定。
学生の多くは東北部の出身で、プラーラー入りの郷土料理を日常的に好んで食べているものの、それが十分に加熱されたものであるか、あるいは安全基準を満たしているかが不透明な状態であるという。
これに加え、大学側は緊急の対策として、学内の食堂や近隣市場の飲食店経営者を対象とした講習会を招集する計画を進めている。飲食店主に生のプラーラーを使用した調理に潜む肝吸虫の危険性を正しく理解してもらい、学生たちの感染を防ぐとともに、将来的には胆管がんの発症につながる重大なリスクを未然に排除するための取り組みを急ぐ方針である。












