インド・ニューデリーで開催されたユネスコ第46回世界遺産委員会で、タイ東北部ウドーンターニー県のプー・プラバート歴史公園が文化遺産に登録された。
正式の登録名は「Phu Phrabat, a testimony to the Sīma stone tradition of the Dvaravati period(プー・プラバート:ドヴァーラヴァティー時代のセーマ石伝統を伝える証)」。タイでは8件目の世界遺産認定で、文化遺産としては5件目、バンチェン遺跡に続きウドーンターニー県では2件目の世界遺産となる。
プー・プラバート歴史公園はウドーンターニー県バンプウ市保護森林区域に位置し、プーは「山」、プラバートは「(仏陀の)聖なる足跡」を意味する。侵食により形成されたキノコ型をした白亜紀からの岩などで知られている。
先史時代の壁画が確認されている他、最大の特徴は自然岩に彫刻を掘り、仏教の聖なる地域を示す「セーマ石」というドヴァーラヴァティー時代の彫刻文化が多く残っている。
今回の世界遺産認定を記念に、芸術局は8月12日までプー・プラバート歴史公園の入場料を無料にしており、11月には地元住民による記念式が行われる予定。
(7月27日=タイPBS)
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