6月30日、サルの増加による獣害被害についてたびたび報道されている中部ロッブリー県にて、動物保護施設から多数のサル(カニクイザル)の群れがケージを破って脱走する事案が発生した。
脱走したサルたちは周辺の約15世帯の民家や住民の資産に被害を与えたほか、地元の警察署の宿舎にも侵入するなどして地域住民に大きな迷惑をかけている。
サルが脱走した原因を調査したところ、新設された特定のケージの屋根の接合部をサルたちが集団で激しく揺さぶったことにより隙間が生じ、その穴から体を通す形で外へ抜け出したこととみられる。この事態を受け、国立公園・野生動物・植物保全局(DNP)の職員らが、施設の周囲半径1kmの範囲に捜索人員を配置した。
現場では麻酔銃の使用に加え、捕獲用のケージを設置し、おとりとしてトウモロコシ、ハスの実、パックの牛乳などを用いてサルをおびき寄せている。捕獲戦略により、7月1日までの2日間の活動を通じてすでに130匹以上のサルを再捕獲し、施設内のケージへと戻すことに成功した。
一方で、破損したケージの箇所を大至急修復し、構造を大幅に強化することとなった。
なお、ロッブリー市内ではサルの急速な増加で食料不足などの問題が発生したため、現地住民への襲撃や窃盗のほか、住居侵入による器物損害など深刻な獣害問題が多発していた。そのため保護施設が建設され、2024年から大量捕獲計画が実施された。
施設は現在約3,500匹のサルを収容・管理しているが、今回の脱走を受けて古いケージの改修と破損箇所の補強を進めている。













