入国管理局は10月24日、バンコク都プラトゥーナムを拠点に通称「ゾンビたばこ」と呼ばれる向精神薬混入電子タバコを密造・密売していたベトナム人のグループを摘発した。
捜査当局は現場で容疑者5人を拘束するとともに、末端価格500万B相当(1個あたり約1,500B)にあたる3200個の製品を押収したと発表した。グループのリーダー格とされるベトナム人の男がバンコク市内で大量の違法電子タバコを出回らせているとの情報を得て、おとり捜査計画を実行に移したという。
捜査員が顧客を装って約3000個の購入取引を約束し、プラトゥーナムのコンドミニアム前で待ち合わせた。現場へ現れたリーダー格の男と同行者2人は、バイクで駆けつけた別のメンバー2人に化合物を充填した製品を運ばせ、捜査員が現物を確認したタイミングで待機していた警察官が一斉に突入し、ベトナム籍の男ら5人全員の身柄を確保した。
簡易検査の結果、製品からは向精神薬に指定されている医療用静脈麻酔薬「エトミデート」の成分が検出され、当局は無許可での向精神薬製造・販売・所持などの容疑で5人を立件した。
さらに警察が男らの潜伏拠点であるプラトゥーナムのホテル客室を追及捜査したところ、リキッドの調合機器や原料となる化学物質、エトミデート、製造用具が多数発見され、同室がバンコク都内へ供給するための不法密造工場として使用されていた実態が判明した。
入国管理局は、本来は手術時に用いられるエトミデートを電子タバコに混入した製品が「ゾンビたばこ」として流通し、脳や人体に極めて深刻な影響を及ぼすと警告するとともに、不法滞在者や違法行為に関与する外国人への手引きに対しても厳しく対処する姿勢を示している。
(10月25日=タイラット)










