タイの税関局、特別捜査局(DSI)、および国立公園・野生動物・植物保全局(DNP)は10月26日、東部チョンブリー県レムチャバン港でザンビアから不法輸入された約3.1t(推定額約1億5,500万B)に上る大規模な象牙密輸を摘発したと発表した。
密輸組織は加工木材568枚を積載したコンテナ2基を申告していたが、詳細な点検の結果、そのうち32枚の木材内部を削って空洞を作り、象牙を隠蔽していたことが判明した。さらに、X線検査を潜り抜けるため、木材の密度や重量に近づけるようパラフィン(ろう)が隙間に流し込まれている。
現場からは象牙の原木や切片469点(約3.04t)、象牙の破片1038点(約66.2kg)を含む計3.1t超の象牙に加え、種類不明の野生動物の遺骸が押収された。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)等の国際機関からの情報共有を基に摘発された本件は、DSIが「特別事件」として立件し、荷送り人から最終受取人に至る輸送ルートや真の関与者の全容解明を進めている。
また、DNPは押収品のDNAサンプルを採取し、原産地であるザンビアやアフリカ他地域の象個体群との照合を進めている。なお、司法手続きが完了して押収品が国庫に帰属した後も、ブラックマーケットへの再流入を防ぐため、公売による売却は一切行わず、すべての象牙を粉砕・焼却処分にして不法取引の連鎖を完全に断ち切る方針が明言された。
(10月26日=マティション)










