タイ貢献党、8党連立から離脱
新たな連立政権発足を目指す

8月8日のJETROのビジネス短信によると、5月の下院総選挙で第2党となったタイ貢献党は8月2日、8党連立から離脱した上で、セター・タビシン氏を首相候補に指名すると公表した。

〜以下、原文を掲載〜

5月の下院総選挙で第2党となったタイ貢献党は8月2日、8党連立から離脱した上で、セター・タビシン氏を首相候補に指名すると公表した。前進党のピタ党首が1回目の首相選出の投票で過半数を確保できず、また、首相候補に再度なることを国会が投票により拒否したため、現在はタイ貢献党が新政権樹立に向けた交渉を主導している。同党によると、上院、下院の中には前進党の刑法112条(不敬罪)改正に反対する議員がいるほか、中にはいかなる場合でも前進党と協力することに反対している議員もいるという。タイ貢献党は2日の公表で、同党は112条改正のいかなる試みも支持せず、同党が率いる連立政権に前進党は入らないことを確約した。他方で、同性婚の合法化や軍隊の改革など両党共通の憲法改正や政策は支持するとした。

タイ国営放送(PBS)によると、前進党は2日の記者会見で、政権樹立に失敗したことを支持者に謝罪する一方で、タイ貢献党が前進党に112条改正の撤回を求めず、貢献党が擁立する首相候補への支持を求めることもなかったことを明らかにした。8党間で締結した覚書(MOU)、タイ貢献党との間で締結したMOUはいずれも無効になったと認めた。

さらに、憲法裁判所はピタ党首の首相指名選挙への再立候補を拒否した国会の決定の違憲性に関する審議を8月16日まで延期した。上下両院での新首相選出投票も、裁判所がこの件について決定を出すまで延期されることになり、新政権発足はさらに遅れることになる。

(8月8日=JETRO)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/08/185bd127681aebd3.html

 
 

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