地方公務員試験で大規模な不正を摘発
答案修正の裏金、総額45億Bに及ぶ

©タイ国家汚職防止委員会事務局

金銭を受け取り答案用紙を修正か

タイ国家汚職防止委員会(ONACC)は6月23日、地方自治体職員の採用試験における大規模な不正事件の摘発結果を発表した。

捜査当局はノンタブリー県の拠点を捜索し、公務員や試験関係者ら10人を逮捕。現場からは約3000人分の不正関連書類や答案用紙が押収された。今年2月に行われた試験を巡り、組織的な不正が横行していた実態が明らかになった。

捜査によると、不正の手口は受験者が仲介人を通じて、試験終了後に答案用紙を修正させるというものだった。支払われた料金は職位ごとに異なり、一般職で約35万B、管理職級では最大80万Bに上っていた。

押収された資料から算出された推定総被害額は約45億Bに達するとみられており、当局はすでに採用され勤務している職員の関与も視野に、採用取り消しや刑事処分を前提とした調査を進めている。

タイの公務員試験は、給与が比較的低いものの、福利厚生の手厚さや職の安定性から、地域によっては倍率が数十倍と非常に競争率が高く、以前から問題漏洩などの噂が絶えなかった。

今回の事件は内部通報をきっかけに発覚したもので、得点分布の不自然な傾向から合同の内偵捜査が進められていた。

ネット上では「はじめてとは思えない」「氷山の一角に過ぎない」といった冷ややかな見方の一方で、真面目に勉強してきた受験者への影響を懸念し、厳格な処遇や再試験を求める声が上がっている。

制度全体の信頼に関わる問題として、当局は今後も他の試験会場との関連性を含めたさらなる調査を継続する方針だ。

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