イタリア人学生のマナー問題が本国でも炎上
バンコクの都市鉄道BTS車内で7月24日、大声で騒ぐイタリア人の未成年学生グループに対し、タイ人女性が注意したところ口論が発生した。
学生らは英語で「あなたの国にお金を落としてやっている」と反論し、中指を立てるなどした動画がSNSで激しく拡散。
タイ国内で外国人観光客のマナー問題が議論される一方、ネット上で学生の特定が進んだことで「未成年だから大目に見てやれよ」「過剰な特定は行き過ぎだ」とネット私刑を懸念する声も上がり、大きな波紋が広がった。
事態を重く見た在タイ・イタリア大使館が緊急で遺憾の意を表明し、関係学生による謝罪動画を公開し、タイ側の関係機関とも連携して事態の収拾に当たる異例の対応を実施した。
また7月25日夜には学生らが地元警察署を訪れて被害女性に直接謝罪し和解に達したことで、現場でのトラブル自体はひとまず収束した。
しかし、その後のイタリア側の報道によって、騒動は国境を越えて新たな展開を迎えることとなる。今回の研修旅行がイタリア社会保障機関(INPS)の公的教育プログラムであり、参加学生の中に幹部の子どもが含まれていたことが発覚したのだ。
これによりイタリア国内では「自分たちの税金がマナーの悪い学生の旅行に使われたのか」「公的資金による選定は適正だったのか」といった批判が相次ぎ、現地メディアも制度運営の透明性を追及し始めた。
車内の迷惑行為から始まったトラブルは、大使館や警察が関与する外交的な対応を経て、イタリア国内の公的事業や不透明な選考プロセスを問う政治・社会問題へと発展している。




