最終学歴小6でも、AIで技術を習得
タイ警察サイバー犯罪捜査局(CCIB)は7月18日、プーケット県で26歳のタイ人の男を逮捕したと発表した。
男は生成AIのチャットボットを利用してサイバー攻撃手法やプログラム作成を独学し、オンラインゲームの課金サイトへ不正侵入してシステムを改ざんするなど、20万B以上の不当利益を得ていた疑いが持たれている。
警察によると、男は過去にナコーンシータマラート県で強盗事件を起こしてミャンマーへ逃亡。潜伏中、自身の逮捕状データを消去する目的でAIを活用し、タイ警察のデータベースへの侵入を試みたが失敗していた。
その後、得たノウハウを応用して依頼を受け、ゲームサイトへの不正アクセスや改ざんを繰り返していたという。帰国後はプーケット県内のアパートに身を潜めながら、活動を続けていた。
捜索では、AIとの対話履歴が残るコンピューターなどの電子機器に加え、違法薬物や拳銃も押収された。警察はサイバー犯罪だけでなく、薬物・銃器関連の容疑についても捜査を進めている。
また、男の最終学歴が小学6年だったことから、現地メディアは「小6のAIハッカー」などと相次いで報じた。専門的な教育を受けていなくても、AIを介することで高度なサイバー犯罪技術を容易に習得できる実態が浮き彫りとなった格好だ。
警察は、AIが悪用された際の危険性について改めて警戒を呼びかけている。男が持っていた独学の技術が社会に役立つ形ではなく犯罪へ向けられてしまった今回の事件は、AI技術の普及がもたらす新たなセキュリティ上の課題を如実に突きつけている。




