名刹の元住職を逮捕、寺院資金9,000万B超流用
女性問題も発覚、押収資産は2億B突破

©警察ラジオ(FM91)

元僧侶、金と女で逮捕

アユタヤ朝初代ウートン王ゆかりの歴史的名刹ワット・プッタイサワンで、元住職の「プラ・ワチラヤーン・ウィ」(66歳)、通称「ルアンポー・アティチョート」が巨額の寺院資金流用と、女性問題により逮捕される大不祥事が発生した。

7月に寄せられた匿名の告発を受け警察が捜査を進めたところ、元住職が僧侶の宿舎内で女性とわいせつな行為に及ぶ防犯カメラ映像がSNS上で流出して全国的な話題となり、重大な戒律違反により即日還俗となった。

さらに、2年以上にわたり寺院名義の寄付証明書を不正発行し、寄付金を寺院口座へ入れずに女性側へ不正流用していた疑いが発覚した。

確認された流用被害額は約9,200万Bに上る。9月10日に元住職と共犯の女性が逮捕され、関係先6カ所の捜査が行われた。元住職の宿舎からは現金1億3,830万Bや約7,000万B相当の金製品、女性宅からも現金約387万Bなどが押収され、押収資産の総額は約2億1,523万Bに達した。元住職には公務員としての横領や職務上の不正、マネーロンダリング共謀などの容疑がかけられている。

また、この元住職は「リアン・ヌアドゥアン」という一個最大数百万Bで取引される人気のお守り(プラクルアン)を手掛け、アヌティン首相が身につけていた写真も話題となるなどお守り界でも著名だった。

タイでは前年にもワット・ライキンの高僧が約3億Bの横領事件で摘発され、今年に有罪判決が出ている。高僧への信頼失墜と不祥事が相次ぐ中、今回の事件は個人の背徳にとどまらず、寺院寄付金の透明な管理や監査体制の確立という重い課題を改めて突きつけている。

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