タピオカブームの陰の立役者

スマホの普及で拡大するデリバリー市場。新たな飲食ブームのカギは、宅配サービス?

行列の向こうに甘味あり。

日本列島を駆け巡るスイーツ旋風は、一向に止む気配がない。

平成を振り返ると、ティラミス、ナタ・デ・ココ、パンナコッタなど、好奇心をくすぐる魅惑のスイーツが我々を虜にしてきた。

日本と同じく、“タピオカブーム”の真っただ中にいるタイ。

そのトレンドを大きく後押ししているのが、フードデリバリーサービスの存在だ。

経済市場調査を行う「カシコン・タイ研究所」によると、タイのフードデリバリー市場は前年比14%増の3,300万バーツに達し、都心部を配達圏内とするサービスだけでも大小数十社が乱立する。

これは東南アジア諸国の中でもトップクラスの市場規模を誇り、IT技術の進歩を追い風に今後も拡大が見込まれる。

その代表格に配車サービスと連動した「Grab Food」や「foodpanda」、「LINE MAN」が挙げられる。

「Grab Food」を運営する「Grab Taxi Thailand」のタリン社長によると、2019年6月時点の同社のアプリ利用者数は100万人以上。

同社の宅配メニューの中でも、近年カオマンガイやタイ風粥といった王道を抜き、人気1位の座に躍り出たのがタピオカ入りドリンクだという。

また、今年3月にサービスを開始したばかりの新興「Getfood」でも、5月の配達数は8万杯にも達している。

世界各国で急成長を遂げ、人々の生活に欠かせない“食”をテーマにした宅配サービス。

そこからタピオカを超える次なるヒット商品が生まれる日も、そう遠くはないはずだ。

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