タイ屈指の名門校が私服通学を導入 これが“制服革命”の端緒となるか、否か
昨年、東京の某小学校で高級ブランドの標準服を採用し、賛否両論が相次いだ。
制服には「貧富の差を可視化させない」「統一感と校内風紀を守る」といった役割があるとされるが、タイの制服事情やいかに。
今月8日、都内バーンラック区にある「クルンテープ・クリスチャン・カレッジ」が、毎週火曜の週1回に限って、私服通学の導入を開始。
創設から166年の歴史を誇るタイ最古の男子校による新たな取り組みに、世間の注目が集まっている。
現在、小学生から高校生まで約5000名の生徒が在籍し、富裕層が通うエリート男子校としても知られる同校。
全国で2校目となる今回の私服通学は試験的に1学期の間のみ実施され、学習への影響次第で延長または打ち切りになる可能性もあるという。
自身の米国留学経験から導入を決定したというスッパキット校長は「勉学をするために制服を着る必要はないはずだ。
まずは試験的に導入し、どんな影響があるかを確認したい。
その結果を教育業界全体に還元できれば」と述べる。
当事者である同校の学生たちの反応は概ね良好。
ジーンズや短パンなど思いおもいの服装で登校した学生たちからは「制服を着なくてすみ、学校に対するストレスが減った」「私服通学を全面的に許可してほしい」との声も上がっている。
一方で、保護者からは「制服に気を取られ、勉強に集中できないのでは」という懸念の声も。
いずれにせよ、今後の展開を見守りたい。