タイからイノベーション!

産業高度化には人材が不可欠
そのためにも、次世代の教師を育成!

「教育のレベルがその国の国力を決める」と言われるが、タイ政府も本気で人材育成に力を注いでいる。

政府が自国産業の高度化を目指す「タイランド4.0」は周知の通りだろう。

医療・航空・ITなど最先端産業を外資誘致し、自国企業の高度化を図るわけだが、並行して進めるのが人材育成だ。

タイ政府は、今年5月に「未来を創る機関(省)」と期待を込めた、タイ高等教育・科学・研究・イノベーション省(旧科学技術省)として再編。

そして、「産業が高度化する中で、人がついていけず、多くの失業者を生み出すだろう」と懸念される中で、同省のスウィット大臣が発表したのが、「スマート・シチズン」「スマート・ティーチャー」「効率的な研究」の3つからなる施策だ。

まず、「スマート・シチズン」とは、タイの大学を卒業した多くの学生が「論理的な知識」に偏り、実際のスキル(技術)を持ち合わせていないことから、教育の現場にスキルを習得できるシステムを導入し、新たな人材を育てる。

次に「スマート・ティーチャー」は、察しの通り、次世代の教師の育成。

最後は、タイにおけるGDPに占める研究投資費を増やすことを指す。

タイ投資委員会(BOI)もこれらを後押しする。

先般、発表した新税制優遇策「タイランド・プラス」にも、教育機関の設立など、人材育成関連の投資に係る恩典を加えた。

「世界の工場」からイノベーションが起きる国へ。

一歩を踏み出した。

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