引き金は「通せんぼ」

個人の揉め事から、第三者を巻き込む暴行事件へ。 怒りに身を任せた行動に非難の声が殺到している

19日、中部サムットプラーカーン県内の病院2カ所で起きた、タイ人男性らによる暴行・抗争事件が話題となっている。

事の発端は、同県内に住む2人の些細な言い争いだった…。

知人宅へ歩いて向かっていたハッグ氏(28)は、ソイ(路地)に入ろうとしたところ、“意図的に”道を塞ぐ近隣住民Aに遭遇。

言い争いから両者ともに仲間を呼び出し、グループ間の喧嘩へと激化したが、ハッグ氏の友人がA側の一人に刃物で刺されたことで事態は急転。

近くの病院に搬送されたが、到着後に死亡した。

友人の死に気が動転したハッグ氏の仲間たちは、死亡理由を病院側の治療ミスだと因縁をつけ、同日夜に病院を襲撃。

そのうちの一人が、友人の治療を担当したという女性医師と看護師に対し、「治療が遅かったから仲間が死んだ」と怒り狂い、顔を殴るなどの暴行をはたらいた。

そして荒ぶる気持ちをそのままに、Aらがケガの手当てを受けているという別の病院へ。

院内で再び争い始めたが、現場スタッフらに取り押さえられ、事態はようやく沈静したという。

翌日、ハッグ氏とその友人ら、そしてAは警察に逮捕された。

暴行を受けた医師は、ハッグ氏の友人は病院に到着する前から心肺停止し、蘇生を試みたが手遅れな状態だったと説明。

加えて、また襲撃されることを恐れ「病院を辞めたい」と漏らすなど心の傷を負っているという。

事実を聞かずに暴走したハッグ氏らに対し、厳しい処罰を求める声が挙がるのも無理はない。

悔い改めることを祈る。

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