元「ミス・ティーン」に禁錮33年

国民的女優への登竜門をくぐり、華やかな芸能界へ。 そんな“タイで一番の美少女”が堕ちた転落人生とは。

3年前の2017年9月、覚醒剤17gと合成麻薬の所持により、当時29歳の女優が交際中の41歳の男と共に逮捕された。

彼女の名はアメリア・ジェイコブス(通称エイミー)18歳で歴史ある「ミス・ティーン・タイランド」の栄冠を手にし、芸能界で活躍。

08年放送の青春ドラマ「ティダーワーノン(猿の娘)」ではオラウータンに育てられたヒロインという難役を演じ、一躍スターダムへ。

そんな順風満帆な人生を送る女優のまさかの逮捕劇に、世間は大きな衝撃を受けた。

タイでは違法薬物の使用は禁錮6カ月から最長10年、密売に関わると死刑に処される可能性もある。

18年の一審判決では恋人に終身刑と罰金250万Bが下されたものの、密売を自供したため禁錮25年4カ月に減刑。

一方、エイミー被告はあくまで「知人から譲渡されものを使用しただけ」と主張し、禁錮3カ月、執行猶予2年、24時間の社会奉仕と保護観察付きの寛大な処分が認められた。

判決後の記者会見では、謝罪と芸能界からの引退を涙ながらに述べ、更生を誓った同被告。

その様子に同情的な声も多く、5カ月ほど出家した後は家族が経営する地元・プーケットのホテルで働いていたという。

しかしその後、密売の証拠を隠蔽した疑惑が浮上し、担当弁護士が逮捕されるなど雲行きが一変。

今年8月20日、二審の控訴裁判所は被告に禁錮33年の実刑を言い渡すに至った。

だが、当の本人はすでにドバイに高飛びしたと見られ、出廷せず…。

今は遠く異国の空の下、故郷にどんな思いを馳せているのだろうか。

この記事をSNSでシェア!

一番上へ戻る