深夜の避難騒動
サムットプラーカーン県の近郊コンドミニアムで10月31日午前0時45分ごろ、非常警報が作動し全館の住民数十人が一斉に避難する大騒動が発生した。
火災等の緊急事態ではなく、実はフードデリバリーの配達員が建物から出られなくなり非常ボタンを押したことが原因だった。警報音に驚いた住民が慌てて深夜の寝間着姿のまま外へ避難する様子を捉えた動画がTikTokなどに投稿され、騒ぎが収まった後に防犯カメラ映像を確認したことで真相が判明した。
商品は本来屋外の指定場所に置く仕組みだったが、配達員は食品の消失を心配したのか、受け渡し方法を知らなかったのか、閉まりきっていなかった扉から建物内へ入った。しかし館内は出入りにカードキーが必要な構造のため外へ出られなくなった。配達員は注文者へ電話をかけたが相手は一切応答せず、八方塞がりとなり助けを求めるため非常警報ボタンを押してしまった。
警報音が建物全体に鳴り響き住民が一斉避難した後、管理者は住民グループチャットで当時の注文者に名乗り出るよう呼びかけ配達員の情報を共有したが、特定されたかは不明だ。SNS上では「警備員や管理事務所へ連絡すべきだった」とする批判と、「電話に応じなかった客側にも非がある」とする意見で議論が紛糾している。
避難する住民と配達員が同じ階段を下りていたとの目撃談や、注文者自身も原因と知らずに避難したとの冗談も飛び交った。非常ボタンを押した配達員の判断は適切とは言い難いが、注文者が連絡に応じなかったことも発端であり、ほんの少しの確認や連絡を怠った結果、全員が深夜に避難することになってしまった。




