目覚めたのは真夜中の路線バスの車庫。
寝過ごしてしまった男性がどうしたのかといえば…

車やバスに乗っていると、どうにも眠くなってくる。これは人の生理現象の一つで、ある工科大学の研究によると、走行中の車の振動はわずか15分で人に眠気をもたらしてしまうという。走行中の「安定した低周波の振動」は、このように多くの人を眠りの世界へ誘うということが明らかにされている。

バンコクでもつい最近、バスの車内で眠気に勝てなかった人のことがニュースになった。ソムチャイさん(仮称)は、ケーハトンブリーからタープラまで向かう路線バス147号線に乗車。時刻は深夜で仕事帰りのことだった。彼は前日に飲んだ睡眠薬の効き目が残っていたこともあり、バスに乗った途端まるで糸が切れたように熟睡。「バスに揺られてゆりかごの中」…まるで流行歌の歌詞のような世界を気持ちよく旅していたわけだ。

その後目が覚めると、バスはすでに無人となった営業所の車庫に停車しており、もちろん車内には誰もいない。ソムチャイさんはドアを開けて降車しようとしたが、ドアは全て外からロックされている。仕方なくクラクションを鳴らしてみたり、スマホのフラッシュを外に向けて照らしたりするも反応は無し。警察沙汰にするのも嫌だったようで通報はしなかったという。最終的にどうしたかといえば、車内の緊急脱出用ドアを作動させてバスから降りたのだ。

後日、バスの運営会社は謝罪文を公開。「乗務員は車庫で車内確認をしたが、乗客の男性が後部座席の死角となるところで寝ていたために目視できなかった」とのこと。バスや電車での寝過ごしは、まんざら他人事でもないので注意したい。


Parrots

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