執拗な煽り運転の末に老夫婦が重傷を負った衝突事故
運転手は将来有望と称されていた若手政治家だった…

©JS100ラジオ

日本でも大きな問題となっている「煽り運転」。執拗に車間距離を詰めたり、周囲の車を威嚇、挑発したりする危険な運転で、最悪の場合は交通事故に発展し、死亡するケースもある。タイは運転マナーが良くないことから車に関するトラブルも多い。

最近、タイのFacebookに投稿されたドライブレコーダーの映像が大きな話題を集めている。

それは、高速道路で発生した「煽り運転」を収めた映像。高級車のBMWがピックアップトラックに執拗な煽り運転を行ったうえ、トラックに衝突。その衝撃でトラックは高速道路の防護壁に激突し、乗っていた老夫婦は重傷を負ってしまったという。

調査の結果、BMWを運転していたのが、将来有望と期待されていた若手政治家のスミティパット氏(愛称ピーチ)と判明。同氏は、パトゥムターニー県の地方政治家の家系に生まれ、父親は元タンヤブリー群長で元タクシン首相とも親交があるという、超エリート一族なのだ。

記録されている映像には、スミティパット氏が「車から降りろ!」と鬼の形相で老夫婦に対して怒鳴ったり、トラックにぶつかる様子が映されており、世間からは批判が殺到。また、被害者への不誠実な対応や、言い訳も相まって、批判はさらに加速する事態に。

本人によると、「事故を起こしたのは意図的ではなかった」と話しているそうだが、映像を見る限りそうは思えない。真実はどうであれ、「エリート一家の息子が煽り運転の末、老夫婦を病院送りにした」というイメージダウンは避けられない結末を迎えたのだった。

 

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