大切にしていた愛車が行方不明に
4年後、思いがけない理由で再会することに…

©警察中央捜査局

タイの高速道路の自動料金徴収システム「M-FLOW(エムフロー)」。

ETCバーを利用せずに、AIカメラを使って通過するナンバープレートを検出し、後払いで料金を徴収するというもの。導入当初はシステムの存在を知らなかったドライバーから「徴収システムをややこしくするな」「Easy Pass(タイ版ETC)で十分だった」といった批判の声が相次いだが、慣れれば非常に便利で、今では料金所での渋滞を解消する立役者に。そんな「M-FLOW」によるとある人助け(!?)の話が話題となっている。

それは今年6月のこと。ある女性のもとに交通警察から「あなたが使用したM-FLOWの料金が未払いとなっている」という通告を受けるのだが、女性は使った覚えがないという。それもそのはず、M-FLOWが使用された車は4年前に友人へ貸したきり行方がわからなくなっていたからだ。不審に思った女性はそのことを警察に相談したものの進展がなかった。

状況が一転したのは9月29日。女性は警察から「車が見つかった」という連絡を受け、なんと4年ぶりに愛車と再会できることになったのだ。車が消えた理由を聞いてみると、犯人は車を貸していた友人だったそうで、彼女の車を横領し、他人に売ってしまったのだという。しかし、M-FLOWの名義は車の所有者である女性の名前で登録されていたため、未払いの通知が届き、犯人は御用となったというわけだ。

この車を運転していた男は、「車は父親からもらった。横領されていた車だったとは知らなかった」と話している。

M-FLOWの思わぬ活躍により、今回の事件は無事に幕を閉じたのだった。

 

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