トピック・オブ・タイランド

日本人が知りたいタイの“今”

  1. 17日、南部トラン県で保護されていたジュゴンの赤ちゃんが死んだ。  海洋・沿岸資源局によると、このジュゴンは生後8か月で、4月にタイ南部クラビー県の海岸で乗り上げていたところを保護され、「マーリアム」と名付けられた。その後、餌を食べる動画などが公開され、国内外で人気者となった。ところが、マーリアムは最近になって健康状態が悪化し、17日未明に死んだ。解剖の結果、海洋プラスチックごみによる腸の炎症から感染症を引き起こしたことが原因と判明。これにより、世界的な問題となっている海洋プラが生態系に与える影響の深刻さについて改めて浮き彫りとなった。  カセートサート大学水産学部のトーン副学部長は、自身のFacebookに「マーリアムの死は、海洋プラで死んだ国際保護動物で2頭目。海洋プラに対する問題意識がさらに高まるだろう」とコメント。国際資源保護連合(IUCN)によると、ジュゴンは危急種として世界的保護動物。タイ南部には、推定約250頭が確認され、多くがトラン県の海域に生息し、2013年には110〜125頭が確認されていた。これまで、同県近辺の住民らはジュゴンの保護活動を展開。最近では少しずつだが頭数が増えているという。マーリアムの亡骸は、今回の教訓を残す意味でプーケット県の水族館で剥製として展示されるそうだ。絶滅させるのも、保護するのも、全ては人の手に委ねられているという矛盾を考える良い機会かもしれない。
  2.  事件が起きたのは6月22日の夜。バンコク郊外で帰宅途中の女性が突然、38口径の拳銃で胸を撃たれた。幸い女性は一命を取り留めたが、約1カ月半後、さらなる悲劇が襲う。殺害依頼の容疑で逮捕されたのはなんと、最愛の一人娘だったのだ。 「母の日」目前の8月9日、警察は実行犯の男2人と殺害を依頼した女1人を逮捕したと発表。女の名は被害者の実の娘ターイ(25)。事件当時は祖母を含む3人暮らしだった。  調べに対し娘は、「母の遺産で恋人を釈放させたかった」と動機を供述。事実、被害者は総額30万バーツの保険金と先祖代々の土地約8万㎡を有し、それらを相続できるのは娘のターイ容疑者ただ一人だった。また、交際相手のキッティポン(30)は現在、麻薬売買の罪で服役中。同容疑者と共謀して友人2人に殺害を依頼したと見られている。  世間は当初、このような愚行にさぞや驚いているだろうと哀れんだが、母親は自らが娘に殺害されることを予期していたという。自宅の水筒内でアリが大量死しているなど、2度も不可解な事件に遭遇していたためだ。しかし平静を装い、娘の動向を見守っていたのだという。  母のウアムドゥアンさんは「今はまだ娘に会いたくない。今後のことは法の裁きに委ねる」としながらも、「こんなことをされても、自分の子どもを嫌いになる母親なんていない」と、娘への慈愛の想いを吐露した。  再び母の大きな愛に気付かされた娘は今後、どう償っていくのだろうか。
  3. タイで人気のリクルートウェブサイト「JobThai」は、上半期の累計登録者が同期前年比で11%上昇。現在サイト利用者は1000万人以上で、登録者は前年同期より25%増え、90万人となった。  同社によると、2019年上半期で最も求職したのは25〜34歳で全体の58.7%を占めた。業種別ランキングでは「飲食業」がトップ。入国ビザの緩和により、観光スポットなどの飲食店が増えたことが要因とみられる。2位には政府政策の東部経済回廊により「自動車産業」がランクイン。3位以降は「サービス業」、「建築業」、「小売業」と続く。  同社セーンドゥアンCOOは、「求人数は政府の経済政策に大きく関係している。現在の労働者は将来のタイ経済発展の重要な力だ」と話している。  一方、アメリカ系リクルート会社「マンパワーグループ」が行った人材技術の開発研究によると、ITの発展によりデジタル・ロボット化が進んでいるとした。今後はこれらをコントロールできる技術者の存在が欠かせなく近い将来、IT技術者の需要が確実に伸びると予想される。また、今ある企業がITエンジニアを5倍に増やすことで、製造業などの分野で機械化が進み、労働者数は大幅に減ると予測している。  時代によって求められる能力は変化する。これに対応できる人材になることが、生きていく上で重要になっていくだろう。
  4. 先月地方行政局は、パトゥムターニー県ランシット市の2カ所のゲームセンターで、賭博法違反とするクレーンゲーム機26台を撤去。子どもは遊び道具がなくなり悲しむ中、規制を掻い潜ろうと同機には「トレーニング機」など書かれた看板が貼られていた。 内務省は2006年、現金を投入して景品を取る行為が「ギャンブル」に当たるとし、1935年に施行した賭博法に基づき、同機を非合法化した。しかし、今だにデパートの遊び場などに設置されているのが現状。「自動販売機」などと言い訳する企業が野放しになっている。 今年に入り、クレーンゲームに夢中になり浪費する10歳以下の子どもが急増し、保護者からの苦情が殺到した。これを受けて内務省はウドーンターニー県を皮切りに摘発を強化した。タイ王国国家警察庁は、全国の設置場所を検査すると発表。発見後は直ちに撤去し、違反者には2年の禁固または2,000バーツの罰金が科せられる。 一方日本は、タイでは違法とされるパチンコやクレーンゲームといったゲーム機がいたるところに設置されている。日本の賭博罪は“金銭や品物を賭けて勝負を争う遊戯”が対象で、上記ゲームは合法とされている。さらに日本はカジノ法案が成立。両国で基準は違うものの合法化している遊びは何かを理解し、子どもでも安心な環境を整えることが重要ではないだろうか。
  5. タイの私立学校が今年に入り、昨年の4倍にあたる66校が廃校になったことが分かった。少子化が深刻化し、公立学校を希望する生徒も増えているためだという。 私立学校教育委員会は7月21日、全国私立学校数を発表し、2018年に4,003校だった私立(普通科)学校数が3,937校に減少。また、普通科以外の仏教学校や専門学校、塾などは、同10,538校だったが15校減少し、10,523校。インターナショナル校は同206校から1校増えて207校。これにより、私立学校全体では、14,747校から80校が廃校となり、14,667校となった。 同教育委員会のチャラム書記長によると、これまでも年間20校ほどの私立校の普通科が廃校することはあったが、今年は急激に増加している。出生率の低下に加え、人気が高かった私立学校と同じ教育システムを公立学校が採用したことから、学費の安い公立を選ぶ親が増えたという。中でも、国立の幼稚園が3歳から入学できるようしたことで、私立幼稚園が急速に廃園に追い込まれている」と分析する。 一方、少子化に悩む日本では全国の公立の小・中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校の廃校数が、年400校ほど増加しており、過去15年で8000校近い学校が廃校となっている。「タイの学校が66校廃校」という聞けば、驚くかもしれないが、日本はさらに上を行っている。少子化は、将来の労働力(国力)に繋がる問題。政府の手腕が問われる。
  6. タイでは年間1万2千人が死亡。治療で完治できるも、発見遅れが原因

PR
  • 「圧着端子」の“パイオニア” 業界トップシェアの信頼とサービス
    「圧着端子」の“パイオニア” 業界トップシェアの信頼とサービス

おすすめ記事

  1. 石井正忠監督独占インタビュー
  2. ソンクラン 旅行特集 2020「ホテル特集」週刊ワイズ ソンクラン 旅行特集 2020「ホテル特集」
  3. ムエタイの若武者福田海斗独占インタビュー
  4. Special Interview Magician JONIO
  5. Special Interview 国際交流基金xLSEアカデミー
  6. 年末年始 旅行特集 2019 vol.2「タイ国内旅行編」〜 親子ファーストな旅へ! 年末年始 旅行特集 2019 vol.2「タイ国内旅行編」〜 親子ファーストな旅…
  7. 週刊WiSE 年末年始 旅行特集 2019「ホテル特集」 年末年始 旅行特集 2019「ホテル特集」

カテゴリーと月別アーカイブ

無料メルマガ購読

週間WiSEの更新を通知する無料メルマガです。購読ボタンを押した後に届く仮登録メールにて最終登録を行って下さい。

PAGE TOP
Top